公開日 2024.11.26 更新日 2024.11.29
飲食業界への転職の際の面接でよく聞かれる質問を紹介!
飲食業界内で転職する場合、面接官からは経験者としてより厳しい目で見られます。
万全な準備をして面接に臨まないと失敗するため注意が必要です。
しかし初めての転職で、適切な対策方法が分からない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、飲食業界の転職面接を成功させるためのポイントを紹介します。
違うお店に転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
飲食業界への転職時に面接で聞かれる質問は?
飲食業界の転職では、面接時に下記9つの質問をよく聞かれます。
- 自己紹介
- 転職の理由
- 職歴
- 志望動機
- ご自身の長所・短所
- 自己PR
- 挫折した経験
- 入社後に挑戦したいこと
- 将来的に独立の意向があるか
各質問に適切な答えを用意して、面接に臨むのが採用の秘訣です。
それぞれ詳しく解説します。
自己紹介
自己紹介は、「自社に応募してきた人が何者なのか」を企業に伝えるための大切なセクションです。
最初に明るく挨拶をしたうえで、下記の情報をハキハキと簡潔に伝えましょう。
- 名前
- 年齢
- 住所
- 学歴
- 職歴
自己紹介で企業側が知りたいのは、最低限の個人情報です。
したがって、詳細まで話す必要はありません。
学歴や職歴などは履歴書や職務経歴書からも確認できるため、面接官が気になれば後から質問してきます。
話が長くなるとかえって印象が悪くなるため注意しましょう。
転職の理由
転職理由では、ネガティブな内容を離さないことが大切です。
とくに、勤めていた会社の悪口を言うのは厳禁です。
職場環境が原因で仕事にやりがいを感じられなかった、待遇に満足できなかったなどと言ってしまうと、他責思考の人材だと思われます。
そのような人材は自社でも文句を言う可能性が高いと判断され、印象が悪くなります。
たとえ勤めていた会社がブラック企業であっても、悪く言ってはいけません。
違う業態で料理の幅を広げたかった、価格帯の高い店舗で接客スキルを伸ばしたいなど、ポジティブな転職理由を告げるようにしましょう。
職歴
職歴では勤めていた店舗の業態や売上、客単価などを聞かれます。
仕事に取り組む姿勢を見定めるための質問のため、下記のような項目も聞かれることがあります。
- 仕入れ先
- 扱っていた食材の産地
- 店舗の歴史や将来の展望
上記は飲食店に勤めていれば、必ず知っている知識です。
答えられないと、いい加減に勤務していたと思われるため注意が必要です。
また、職歴では自身の実績も聞かれます。
売上向上に貢献したこと、接客の際に心がけていたことなど、自発的な行動とそれに伴う成果を伝えます。
即戦力になるか判断される重要なポイントであるため、面接前に自身の成果をまとめておきましょう。
志望動機
志望動機は応募先に合わせて作り込むことが大切です。
当たり障りない内容にしていると面接官に気持ちが伝わらず、不採用になりやすいです。
採用には求人媒体への出稿費、人事担当者の人件費など、多くの費用がかかります。
企業側もよい人材を獲得しようと必死になっているため、本気で向き合ってくれていない求職者を採用したいとは思わないのです。
したがって、応募先の業態やサービスなど、応募先の企業が運営している店舗に目を向けて志望動機を作ることが大切です。
自分の将来像やスキルなどを絡めながら、どのように役に立てるのかを説明できれば、採用の確率が上がるでしょう。
また、面接前に店舗に足を運び実際に食事をしてみるなど、体験を絡めると効果的です。
ご自身の長所・短所
長所と短所は、「適切な自己分析ができているか」「分析に基づいて適切な改善策を立てられているか」を確認するための質問です。
したがって、下記2点に注意して話す必要があります。
- 長所だけを話さない
- 短所をそのまま伝えない
短所がない人はいません。
長所だけを話していると、自分を客観視できていない、悪いところに目を瞑る癖があるなど、悪い印象を与えます。
しかし、短所だけを正直に伝えるのも厳禁です。
短所を自覚していながら、改善していないと思われると、楽観的で危機管理能力がない人材だと受け取られるおそれがあります。
カバーするために工夫していることを添えるなど、ポジティブに話しましょう。
自己PR
自己PRは「採用後に自分がどのような利益をもたらすのか」を、面接官に伝えるセクションです。
飲食店勤務の経験がある場合、企業側は即戦力の人材を採用するつもりで面接に臨んでいます。
過去の実績や、それを達成するために努力・工夫したことを、魅力的に伝える必要があります。
売上や達成率など、具体的な数値を交えて話すと説得力が増し、印象もよくなるでしょう。
ただし、ただの自慢話にならないように注意が必要です。
傲慢な人材だと思われるとかえって印象が悪くなるため、謙虚な姿勢を見せながら話すことが大切です。
挫折した経験
企業側がこの質問で知りたいのは「挫折した経験があるか」ではなく、「挫折からどう這い上がったか」です。
そのため、挫折したエピソードをそのまま伝えるだけでは、適切なアピールができません。
よい印象を与えるコツは、下記のポイントを整理し、ポジティブに話すことです。
- 挫折した原因
- 挫折から得られた経験
- 挫折により得られた新しい考え方や価値観
- 乗り超えるためにした努力や工夫
失敗から学びを得て、成長できる人材であることが伝われば、将来性を買われて採用される可能性が上がるでしょう。
入社後に挑戦したいこと
企業が採用したいのは、能動的に動ける、主体性の強い人材です。
そのため、面接時点で入社後に挑戦したいことまで考えていると、印象がよくなります。
ただし、自身のキャリアパスと応募先の事業内容がマッチしていないと、説得力のある話ができません。
同じ飲食店でも、会社の規模や業態などによって業務内容は異なるため、企業選びの段階で自身の将来像に合った会社を探すことが大切です。
たとえば自身が料理人で、さまざまなジャンルの料理の素養を身につけたいのであれば、多業態で店舗展開する会社がおすすめです。
自身の将来像と、それを実現するために応募先の環境がマッチしていることを伝えられれば、採用の確率が上がるでしょう。
将来的に独立の意向があるか
飲食業界では、独立に向けた修行のために転職をする人も多いです。
そのため、面接でも独立意思の有無はよく聞かれます。
しかし独立志向は、必ずしもマイナスになりません。
飲食業に真剣に向き合っていることが伝わるため、正直に話したほうが印象がよくなる可能性があります。
ただし、伝え方には注意が必要です。
「数ヶ月働いたらやめる」「独立するので出世する気はない」など、正直に話しすぎてしまうと、企業側の採用メリットがなくなります。
不採用の確率が上がるため、「考えてはいるが2〜3年後」など、一定の期間は職務を全うする意思があることを伝えましょう。
飲食業界への転職時の面接で気を付けたいこと
飲食店における接客は、料理のクオリティと同じくらいです。
お店の印象は、お客様を最初に出迎えたスタッフの表情や声掛け一つで変わります。
ほかの業界以上に第一印象が重要なため、面接段階から人柄や雰囲気、見た目を厳しくチェックされます。
したがって、面接では元気で明るい印象を与えることが重要です。
お客様に接するのと同じように面接官に挨拶できれば、接客スキルが高いと評価されやすくなります。
また面接中も表情も崩さず、適度に相槌を打つ、丁寧に話すなどを徹底できれば、コミュニケーション能力の高さをアピールできるでしょう。
面接官に悪い印象を与える回答とは?
面接官の質問に対して、下記のような返答をすると印象が悪くなります。
- 回答が一言になっている
- 客観的事実を伝えていない
- 聞かれていないことを話しつづける
話す内容が同じでも、伝えるタイミングを間違えたり、補足情報をつけ忘れたりすると、印象が大きく変わります。
以下で詳しく解説するため、誤った回答をしないようにしましょう。
回答が一言になっている
質問に対して、下記のような返答を繰り返すと、コミュニケーション能力がないと捉えられます。
- 返事しかしない
- 結論だけ伝える
- YesかNoしか言わない
お客様にも同じような対応をすると思われると、「接客に向いていない」という烙印を押され、不採用にまっしぐらです。
また、話が盛り上がらないため、面接官も次第に質問しづらくなり、自己アピールが不十分なまま面接が終了します。
喋りすぎには気を付ける必要がありますが、会話形式の返答を求められている場合は、話が広がるように意識するとよいでしょう。
客観的事実を伝えていない
主観だけで語ると、面接官は話の内容が真実かどうか判断できません。
そのため、自身の実績などを話す際は必ず客観的な事実を添えましょう。
たとえば売上の話であれば、「店長に就任してから昨年対比が平均90%から110%になった」など、数字を添えると現実味が増します。
数字以外であれば、下記のように記録に残っているものを提示するのも、客観的事実として有効です。
- 自身が開発した料理が取材された雑誌やテレビ番組
- 自身が運用を始めたSNSのアカウント
証拠として示せるものがないと、説得力にかけ、面接官の信頼を得づらくなります。
主観だけで話すことにならないよう、面接前に内容を準備しましょう。
聞かれていないことを話しつづける
飲食業の面接では、適度なコミュニケーションが大切です。
しかし、質問と関係ないことまで話しつづけると、空気が読めない、気遣いができないなどの悪印象を与えます。
コミュニケーション能力とは、相手の意図を汲み取り、適切な返答をするスキルのことです。
気持ちが前に出過ぎた結果、考えなしに話しすぎてしまうと、接客が下手だと判断されかねません。
話しすぎを防ぐには、質問の意図を理解し、結論ファーストで話す意識が大切です。
結論の補足に必要な情報があれば付け加え、関係のないことは質問がなければ話さないようにしましょう。
飲食業界の面接時にふさわしい服装とは?
接客が重要視される飲食業界では、見た目も重要な選考ポイントです。
そのため、面接の際は下記3点に注意しましょう。
- 清潔感を意識する
- 派手なヘアスタイルやメイクは避ける
- マスク着用の可否を確認する
蔑ろにすると、第一印象を損ねて不採用になる確率が上がります。
それぞれ解説していくため、参考にしてください。
清潔感を意識する
飲食を生業とする人材にとって、清潔感はもっとも重要です。
不潔なスタッフがいる飲食店はお客様の信頼を損ね、売上低下に直結するためです。
したがって面接段階から意識しないと、不採用につながります。
清潔感を演出するには、下記のポイントを意識しましょう。
- 髭をきれいに剃る
- 髪を控えめにセットする
- 服装はジャストサイズを選ぶ
- 服のシワを伸ばしておく
なお、服装はモノトーンや青系、茶色系など落ち着きのある色味を選ぶのがおすすめです。
私服面接の場合は、オフィスカジュアルでコーディネートするとよい印象を与えられます。
派手なヘアスタイルやメイクは避ける
飲食店では、お客様に誠実な印象を与える髪型が好まれます。
そのため作り込みすぎた髪型や、奇抜な髪色は面接官の受けがよくありません。
また長髪も不潔に感じられることがあるため、短髪のほうが無難です。
肌荒れを気にしてメンズメイクをする際も、やりすぎは避けましょう。
男性のメイクをよしとしない企業もまだまだ多いため、印象が悪くなるおそれがあります。
清潔感のためにシミやニキビ跡を隠したい場合は、面接官にバレない程度の自然なメイクを心がけてください。
マスク着用の可否を確認する
新型コロナウイルスの影響で、一時期面接時のマスク着用が当たり前になっていました。
飲食店はほかの業界に比べて、衛生に対する意識が高いです。
感染症がきっかけで倒産に追い込まれることもあるため、未だに従業員にマスク着用を義務付けている企業は少なくありません。
そのため面接前には、必ずマスク着用の有無を確認する必要があります。
着用必須の場合は、白色のシンプルなマスクを選び、面接会場に入る前から着用するなど、意識を徹底しましょう。
まとめ
飲食業界内での転職では、自分が即戦力である旨を伝えることが重要です。
今までの実績をまとめ、将来の展望と合わせて自己アピールに盛り込めば、採用される確率を上げられます。
実績を伝える際は、内容に客観的事実を添えるとより説得力が生まれます。
また面接の際は見た目や人柄も見られているため、清潔感のある髪型や服装を心がけ、笑顔でハキハキと受け答えしましょう。
この記事を参考に面接官によい印象を与えるポイントを押さえ、面接を成功させてください。
この記事の監修者
洋食転職ガイド編集部
編集部からのメッセージ
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